2025.03.14
マグロ🍣の思い出
30年程前、とあるスーパーチェーンの商品部水産バイヤーをしたことがある。
ひとりで塩干物、淡水物、鮮魚類を覚えたてのパソコンを駆使して全店舗分の仕入、販売計画、人員計画をやっていた。
とりわけ年中行事が多く苦労したものである。
当時、関西でマグロと言えばキハダマグロ、ビンチョウマグロ、メバチマグロが主流で、関西の回転寿司店では人気ナンバーワンは常にビンチョウマグロであった。
紀伊勝浦から毎日入荷して販売していた記憶がある。
いつの間にか、人気はビンチョウマグロから子供ウケするサーモンにとって変わった。
マグロが売れずに低迷した時期に、出張で関東方面のスーパーを巡ったことがあり、どこの店舗でもマグロ(本マグロ)がかなりの売場面積を占めており、飛ぶように売れていた。
関西と関東の食文化の違いからなかなかハードルの高い決断ではあったが自社店舗でも本マグロの展開を企画し、1年程かけて主力品目に育てた記憶がある。
当初はチラシにいれても全く売れず、水産部門のロスの多くはいつもマグロで、上層部からは叱られ、店舗からは突き上げをくらい辛い日々を過ごした思い出が鮮明に脳裏に浮かぶ。
ふと、あの頃を思い出し、何事においてもリスクのない商売はないと、自分に言い聞かせている。